彩人工房

私はデザイナーではありません。

 私は、『デザイナー』ではありません。最近、偶然にもそう勘違いされることが続いたので、あらためて自分の仕事について考えてみました。
 もちろん、ホームページを製作するために全体的なページデザインや、部分的な写真やイラストのデザインは考えますよ。また、ホームページ製作の延長としてチラシやパンフレット、ポスター、名刺などの印刷物のデザイン製作も行ないます。独学ではありますが、色彩や構図などについての勉強もしています。
 しかし、私は『デザイナー』という職業ではありません。あくまでもホームページ製作が本業であり、デザインを考えるのはホームページを構成する要素の一部としてです。私の場合は、ホームページ公開を考え始める際の最初の企画段階から、構成内容、デザイン、ページ製作、更にはシステム部分のプログラミングまで、全ての工程を自分で行ないます。従ってデザインを考える時も、『掲載する情報内容を分かりやすくする為のデザイン』『リンクやメニューなどのボタンが見やすくする為のデザイン』『システムを操作しやすくする為のデザイン』など、様々な工程が常に連動して考えています。
 全体的なバランスの取り方や色の使い方など、デザインとしての基本的な考え方は、ホームページも印刷物も一緒です。しかし、細部まで考えていくと、結構な違いがあります。例えばホームページの場合、表示するページの大きさ(長さ)やページ数に制限はありません。いくらでも情報を掲載できます。しかし、インターネットから読み込む為に、写真などの掲載データのファイルサイズまで考慮する必要があります。更に、文字や写真のレイアウト方法にも規則が決まっており、メニューボタンなどの配置についても考えなければなりません。
 チラシやパンフレットなどの印刷物の場合は、紙のサイズやページ数が決まっていますので、掲載できる情報量に制限があります。また逆に、空白のスペースやページが無いように埋めなければなりません。しかし、印刷した物を見てもらうわけですから、パソコン上のデータとしてはどんなに大きなファイルサイズの写真やイラストを使っても構いませんし、文字や写真の配置も自由です。
 このように、パッと考えただけでも様々な違いがあります。私の場合は、やはりホームページ製作でのデザインの考え方が基本になってしまいますので、私が作る印刷物は専門のデザイナーさんが作ったものにはやっぱり敵いません。でもそれは、諦めたり悲観しているからそう思うのではなく、ちゃんと勉強をして実務経験を重ねている本職のデザイナーさんの方が良い物を作れるのは当然だと思っているからです。ただし、ホームページ製作や管理を請け負っているお客様の印刷物を作る場合は、その人が持っているイメージを理解済みな分だけ、本職のデザイナーさんが作るよりも、その人のイメージに近いデザインを実現させることができる場合もあります。
 そしてホームページの製作に限っては、印刷物や看板などを本業としているデザイナーさんよりも良いものを作る自信がありますし、ホームページ製作を本業としている“プロ”として、良いものを作らなければならない責任を背負っています。